グローバルナビゲーションのレイアウト位置でユーザーの回遊変化を発見!「MarkeZine」サイトでのA/Bテスト事例 | Optimizely 正規代理店イー・エージェンシー
  • 2015年06月09日

グローバルナビゲーションのレイアウト位置でユーザーの回遊変化を発見!「MarkeZine」サイトでのA/Bテスト事例

(株)翔泳社様が運営するマーケター向け専門メディアサイト「MarkeZine」。今回は「MarkeZine」サイトにおいてOptimizelyを用いA /Bテストを実施。テスト結果とテストパターンごとのユーザーの回遊変化について紹介させていただきます。

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オリジナルvs デザイン・レイアウト違いの計3パターンでテストを実施

今回のテストでは「サイト内でのPVの増加」を目指し、テストを実施。

PVの増加にあたっては1人あたりの回遊の増加が重要と考え、サイト内でユーザがもっとも多く目にするであろうグローバルナビゲーション部(以下グロナビ)において、オリジナルを含め3パターンにてテストをおこないました。

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幅を変える、あるいはレイアウト(位置)を変え視認性を高めることで、以下の判断指標にどのような変動が発生するか検証をおこないました。会員登録率は1人あたりの回遊に直接関係のある指標ではありませんが、サイト運営において重要な指標の一つになっているため、合わせて計測をおこないました。

[1] 1セッション当たりのPV  [2]グロナビエリアのクリック率  [3]会員登録率

すべての指標でテストパターンが優位に

詳細数値にはついては公開を控えさせていただきますが、今回のテストでの判断指標においてはオリジナルよりもテストパターンが優位な結果となりました。
1セッション当たりPV、会員登録率ではテストパターンBが、グロナビ部のクリック率ではテストパターンAが優位なテストパターンとなっています。

テストパターンごとの指標順位

テストパターン 1セッション当たりPV グロナビ部のクリック率 会員登録率
オリジナル 3位(0) 2位(0) 3位(0)
パターンA 2位(+0.4%) ★ 1位(+5.0%) 2位(+7.6%)
パターンB ★ 1位(+2.5%) 3位(-6.7%) ★ 1位(+57.0%)

()内はオリジナルからのリフト率。

結果から見えたテストパターンごとのユーザアクションの違い

テスト開始前の予想では、テストパターンBはグロナビクリック率のリフトを期待したテストパターンでしたが、テスト開始前の予想とは異なり、オリジナルに比べクリック率はダウン、一方で1セッション当たりPVおよび会員登録率がリフト(指標数値の向上)となりました。

意外な結果となったことから要因を追求するためGoogle アナリティクスを用いデータを解析したところ、注目すべきユーザー行動データの発見ができました。

下記の表はテストパターンごとに、カテゴリトップページと記事詳細ページのPV数の差を比較した表です。
テストパターンAではグロナビの項目として掲載されている各カテゴリトップのPV数が多く、テストパターンBでは記事詳細ページのPV数が多い、結果となりました。

テストパターンごとのページ種別PV数

テストパターン カテゴリトップPV数 記事詳細ページPV数
パターンA 多い 少ない
パターンB 少ない 多い

テスト結果、Googleアナリティクスのデータから以下の仮説を導き出しました。

●(仮説)テストパターンA

ナビゲーションがユーザーの目に付くデザインになったことで、グロナビの利用率がアップ。結果としてグロナビにリンクがあるページ(各カテゴリトップ)を中心としたサイト回遊になった。

テストパターンAにおけるユーザーの行動イメージ

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●(仮説)テストパターンB

グロナビがユーザーの目に付きにくくなり利用率がダウンし、個別の記事詳細ページを中心としたサイト回遊になった。
個別の記事詳細ページでは会員登録をしないと閲覧出来ないものもあり、記事詳細ページを中心としたサイト回遊が結果として会員登録率の向上につながった。

テストパターンBにおけるユーザーの行動イメージ

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結果から見えた、 “引き算”のテストパターンの有効性

今回のテスト結果からテストパターンBは“グロナビがユーザーの目につきにくくなり、利用されにくくなってしまった“という仮説立てましたが、このことが必ずしも悪いということは無く「他の要素を際立たせるため」、「ユーザーの行動パターンに変化を出すため」、にあえて”引き算“の考え方をするということもテストパターンの一つとして有効だという発見がありました。

A/Bテストを実施する際には、今あるサイト内の要素を良くしなければいけないという意識がどうしても強くなってしまい、要素を強調する(または足す)方向で考えてしまう傾向にありますが、控え目な“引き算”のテストパターンを織り交ぜることで新たな発見が出来るかもしれません。

<このテストで得られたノウハウ・仮説まとめ>

  1. カテゴリトップへ誘導するよりも記事の詳細ページ間でユーザーを遷移させた方が平均PVは上がりやすい
  2. 会員限定の記事がある場合は、会員限定記事への誘導が会員登録の増加に重要である。

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